うつろい

まるで統一感のない日常のエトセトラ。へっぽこ人生。

「退職願」の文字が汚すぎてユーキャンの本を買った

 

これもパソコン文化の弊害よ。

仕事で手書きなんて走り書きのメモくらいだからね。久しぶりにメモよりも大きな字で、しかも縦書きの字なんて書こうもんなら大惨事よ。

白い封筒に「退職願」の文字。「本当に退職の意思ある??」ってくらいふざけた字になってしまった。なんていうか、「退」のしんにょうが右のつくりからちょっと離れたところで踊ってる。夫に笑われて悔しかったので速攻Amazonで注文した。退職願はそのまま提出した。

 

今回購入したのは、「なぞりがき百人一首」。1,320円だった。

選んだ理由は、一日一首なら続けやすいと思ったから。実際のところ、退職してからの平日ほぼ毎日できている。えらいぞ。

なぞりがきなんて小学生ぶりだろうか。漢字ドリルが大好きでクラスの誰よりも進めていたのも忘れてたくらい遠い昔の話。早速百人一首をボールペンでなぞっていくも全っ然はみだす。さすが踊るしんにょうを書く女!ペン先が自由すぎるわ!

 

筆跡に性格が出るだとかいうけれど、前職のなかよし3人組で焼肉を食べに行ったとき話の流れで「んぴちゃんは自由奔放な感じじゃん?」と言われた。ああそうか、私は自由奔放に見えるのかとなんとも言えない感情になった。悪い感じではない。

たまに自分自身について考えすぎて「自由になりてぇ~~~~」と叫びたくなることがあるけれど、ああ私って最初から自由な感じなんだって安心したというか腑に落ちたというか、これでいいのだって。また叫びたくなったら思い出して心を落ち着けたい。

他人から何気なくもらった言葉って残ることがあるよね。他人によい言葉を届ける人間でありたい。

 

さてこのなぞりがき百人一首、ただなぞるだけではなくてその一首にまつわる情報が潤っている。現代語訳と作者の情報、ちょっとしたコラムなんかもある。

印象的だったのは「猫まじない」。そのページにある和歌は「たち別れ 因幡の山の峰に生ふる まつとし聞かば 今帰りこむ」。

下の句の部分がその猫まじないの部分で、飼い猫がいなくなった時にこの歌を短冊に書き写して、その猫が使っていた器の下に敷くと飼い猫が戻ってくるという。

現代にも残っているおまじないというから驚き。と同時に、いつからこのおまじないがあるか分からないけれど、百人一首の歌を引用するなんて趣があるなと思った。猫探しをする飼い主にとっては趣どころの話じゃないだろうけれど。

 

まだ半分もいっていないなぞりがき百人一首だけど、最近手書きの文字が楽しくなってきて手帳を買った。以前も使っていたのと同じサイズのロルバーン。

月間のカレンダーには予定やその日訪れた場所、振り返りやすいようなメモを書き、後ろの自由ページには毎日Todoリストや感じたことのメモなんかを書いている。映画や読書の感想とか調べものとか。小さい日記みたいにしていたら、なんとブログのモチベーションもあがってきた。手書きの力はすごい。(なぜか「すごいぞビズリーチ!」がこだましている)

 

今日はこのへんで。