うつろい

まるで統一感のない日常のエトセトラ。へっぽこ人生。

炊き込みごはんの呪縛

秋になると炊き込みごはんが食べたくなる。

きのこと常備ナッツのくるみと、いつものスーパーで秋になると298円になる袋詰めになった紅はるかを入れたやつ。味付けはしょうゆ。

さつまいもは好物なので、袋詰めのを買ってもすぐなくなる。それでまた火曜日になると298円の紅はるかを買う。

さつまいも買っちゃったら、炊き込みごはんを作らないといけない気持ちになる。秋だから。

よく考えてみれば、秋以外でも、さつまいもを使わなくても、炊き込みごはんは作れる。でも春夏冬は一切炊き込みごはんのことなんて忘れている。

秋だからって理由でここ2ヶ月くらいずっと秋の炊き込みごはん。白ごはん炊いてチャーハン食べたくても、紅はるかを買う手を止められない。

 

しかしここでゲームチェンジャー鍋の到来。冬来る。(ここでゲーム・オブ・スローンズのテーマ)

そういえばゲースロ、この間までアマプラで見れてたのに急に有料になっちゃって。2周目しようと思ってベストな時を待ってたらこんなことに。

見れるうちに、見たいときに見ないとね。

秋のうちに、炊き込みごはんは食べないとね。

 

 

 

お月見泥棒

何だそれって。

 

そういえば中秋の名月の晩、山が燃えてるのかと。少し進んでみるとでっかい、くっきりとした満月が見えた。

お月見限定デザート食べたいなってメニューのタッチパネルをスライドしていたら、プリンに目を奪われてしまってね、お月見モンブランクレープみたいなの食べ損ねた。また来年。

 

次の週、職場で「お月見泥棒って知ってますか?」って聞かれた。何故かおじゃる丸月光仮面が思い出されたんだけど、違うよね。昔のテレビに出てたキャラクターかな?って世代確認の質問かと思いきや全然違った。

 

一部地方に残る風習で、子どもたちが各家庭にお菓子を貰いにくるイベントらしい。ハロウィン的な?でも仮装はしないらしい。

 

ハロウィンと違うのはお月見"泥棒"だから、家主と子どもが顔を合わせない点らしい。子どもたちの賑やかな声が聞こえて、家の中からこっそり「来た来た」って、どっちが泥棒なんだか。微笑ましい。玄関先にキャンプ用の椅子置いて、その上にお菓子の箱を乗せていたとのこと。

 

子どもたちは月の使者だから、お菓子がなくなる方が縁起がいいらしいとか何とか。調べてみるとこの風習は全国に点在していて、どこ地方特有のものってわけではないらしい。

 

次の引越し先はこの風習が残っているとされている地域だから少し楽しみ。集合住宅にはお月見泥棒来なそうだけど、いつか家を建てることがあったら思い出そう。

アメーバから引っ越してきました

なんだかんだはてなブログに戻ってきてしまう。静けさがちょうどいい。

 

アメーバのデザインも悪くないところまで設定したし、画像の容量も十分だったし、かれこれ4年くらい続いたかな。でも、ここしばらく生活に変化があったせいなのか、いつもの飽き性が出てきてしまったのか、すっかり投稿をやめてしまった。「何か書かなきゃな」というおかしな義務感と、改めて見るスマホアプリのダサさ(ごめん)がね・・・

スマホで投稿するには画像編集がイマイチだし、というか、なぜそもそもアイキャッチ画像を毎回作っていたんだ。なんてことない雑記ブログのためにPCを開いて書くのもアレだし。そりゃあ面倒になるわな。

 

だったらツイッターだのを始めようかとはならなくてだな。もうよるほーとか言わないらしいじゃん。自分の発言力はさておき、炎上とか誹謗中傷とかLINEニュースで見るたび、こわい。いつからゴッサムシティみたいになっちゃったの・・・ってね。傷つける意図がない人が初対面で気軽にリプしてくるのもね、知らない人が土足で入ってくる感じがするのがやらない理由。ロム専でいられないから、正気を保っている間は炎上リスクがつきまとう気がして。

 

それでなんでまた新天地で始めたかって、ひとりの自由な時間、家事もSNSチェックも一通り終わらせて何かないかなと考えた時に、やはり書くことに戻ってきてしまうみたい。自分にとって書くことはストレスか何かの発散方法のひとつなんだと思う。そういえば暇さえあれば観ていた映画も海外ドラマも、ここ最近は頻度もめっきり減ってしまった。ここ最近は、なんとなく忙しかったな。忙しかったってのは仕事や趣味がとかではなく、ひとりで静かに頭を整理する時間がなかったなという意味で、決して残業が多いとかではない。むしろほぼ定時帰宅の会社員。だから、なんとなく忙しかった。なんとなく忙しいというのは見つめ返すと相当な時間だな。

 

長くなると未来の私が億劫になってしまうからこの辺で。

文章メインにして、たまに過去記事も載せるかもしれない。

新しい美容室、新しい街

最近、美容室を変えた。

ところで最近は美容院って言わないらしいよ、知ってた?

 

「美容院」はおばさんっぽいらしい。衝撃なんだけど。

抗うわけではないけれど、時代に置いて行かれるのも寂しいので意識はしてるんだけど、どうしても「美容院」の方が言いやすい。

 

途中まで音が似ているのがいけないと思って、別の言葉を探してみるけれど、「ヘアサロン」は通り越してマダム感出ない?

そんなハイソなとこ行ってない行ってない。

 

通い始めたのは駅から20分程歩くところで、はっきり言って、車を持たない私にとってアクセスはよくない。

電車一本逃すと確実に遅れてしまう無人駅が最寄りだし。(つまり本数が少ない)

それでもホットペッパービューティーの口コミで総数は少ないもののイマイチな口コミが一切なく、最初から最後まで一人の人が担当してくれる、席数4席以下の小さな美容室というのが決め手になった。

 

結果、めちゃめちゃよかった・・・・!

傾聴力の塊みたいなカウンセリングで、泉のように湧き出てくる提案力。

一般人からしたらカットやカラーの技術的な部分なんて分からないけれど、その後の生活において「なんかいい感じ」が持続する。

 

こういうことはさっさとホットペッパービューティーのレビューに書けばいいんだけどね、美容室側は書いたお客さんが誰か分かるよね、きっと。

個人が特定されたうえでハンドルネーム設定するの恥ずかしくない?私だけ?

まあ今はまだ、興奮したオタクのように勢い余ったレビューしかできそうにないので、冷静になるまで待っとこう。

あと3回くらい通ってからにしよう。

 

***

 

しかし美容室に来るときくらいしかこの駅使わないだろうなってくらい、周りに何もない。

何もないってことはないか。

人の往来は結構ある街。

やたら猛スピードで自転車をこぐシニアが多く、常時どこかでチリンチリン鳴っている。

 

ちょうど終わりがお昼過ぎだったから、担当の美容師さんにランチのおすすめをきいてみた。

ゆったりした雰囲気で食後にコーヒーが出そうなとこ、とか言ったと思う。

したら最後のお見送りの時に、通りの向こう側指して「あそこです」って。

目と鼻の先にある、これまた小さなカフェを教えてくれた。

 

お店に入ると先客にマダムが一人いて、近所の常連さんかな、オーナーのことを「ちゃん」付けで呼んでいた。良い。

ランチは冬限定のパスタを選んで、それだけでもうお腹いっぱいになった。

満腹で食後のコーヒーを考える余裕なかったわ。

 

お会計の時に、このカフェに来た経緯を話した。

「すぐそこの美容室の方からおすすめされたんです」って。

 

したらパッと顔が明るくなってさ、いや、それまでも笑顔で接客してくれてたんだけど、接客から少し離れた素に近い部分の笑顔を見たような気がした。

思いがけず人の喜ぶ姿を目にすると、こっちまでうれしくなる。

こう、心がくすぐられたような。

気のせいかもしれないけれど、そうだったとしても一言発してよかったな。

 

そういえば、インフルエンサーYouTubeで言ってたことを思い出した。

「知らない人との会話を楽しめ」(意訳)

家族や友人知人以外の、その時その場所でしか起こらない会話というのは貴重だったりする。

情報に沿って追体験するのとは別で、発見に近い感覚がある。

SNSやネットで情報は手に入っても体験することはできないし、バズったスポットに行ったって心が揺さぶられるとは限らない。

 

他人の体験を見て自分も体験したような気になるのはちょっと危ない。

そのうち何も行動を起こさない人間になりそうな気がして怖い。

だからといってSNSのアカウント全部消す勇気はないんだけどね。

お店の公式情報がインスタだったりするし、地震が自分の気のせいでないことを確認するためにツイッターがいる。

 

少なくともアルゴリズムの奴隷にならないようにしたい。永遠に見続けられるもんね、SNSのフィードって。

乱暴かもしれないけれど、ネットで仕入れた情報は所詮二次情報!くらいの心意気でいきたいものだね。

どこかから情報を得るのも必要だけれど、五感で仕入れる第一情報をおろそかにしないようにしたい。

 

慣れようと思って文中にやたらと登場させたワード「美容室」

予測変換は学習したようだけれど、口はまだ慣れなそうです。

 

それでは(?)良い一日をお過ごしください。

4年越しの元彼供養

Girl leaning out of a car.

今朝起きたら、腕時計が壊れているのに気が付いた。

先々月電池交換したばかりだからもう寿命なんだと察した。

 

別れた後に恋人からもらったプレゼントや思い出の品を捨てる人もいれば取っておく人もいる。未練はないはずだが私は取ってある。特に理由はないので、捨てていないというほうが正しい表現かもしれない。それが私の物になった時点で彼からの干渉は一切受けないことになっている。気に入ったら身につけるし、気に入らないなら使わない。

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シンプソンズを見ると部屋から閉め出されたシドニーの夜を思い出す

 

1泊だけシドニーに滞在した夜のはなし。フィリピンでの語学学校生活後のはなし。当時21歳。

この日を境に、翌日早起きしなければならない夜や現実で何かに追われている時、空港にたどり着かなくて焦る夢を見るようになった。

 

フィリピンからオーストラリアへ

フィリピンへ入国するためには出国のチケットが同時に必要だったので、日本出発前からオーストラリア行きのチケットを購入することに。

シドニーからならオーストラリア国内どこでも行きやすいだろう」ととりあえずフィリピン→シドニー行きの飛行機のチケットを買った。次の目的地の便との兼ね合いから、結果的にシドニー滞在日数1日となった。

フィリピンから日本へ帰らずシドニーへ直行、ホテルにチェックインして真っ先にシャワーを浴びた。フィリピン生活の3か月間は水シャワーのみ。プラス料金でお湯が出るタンクも付けられたが、寮の友達の「そうでもない」という口コミと貧乏学生だったのとで付けなかった。

オーーーーマイゴッド…!!」ってね、人生で初めて腹の底から出た。湯ですよこれが、これこそがシャワー。それまでオーマイゴッドなんて意味のない相槌として使っていたけれど、3か月ぶりにお湯のシャワーを浴びると純日本人英語かぶれにもその感覚がわかる。

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【映画感想】キャプテン・マーベル


先日久しぶりに映画館へ足を運び観てきたレイトショー。実は公開当初から観る気はなかった。

予告編もぱっとしないし、コメディ要素もフューリーとにゃんこのシーンくらいしかなさそうじゃない?エージェント・オブ・シールドファンとしてはコールソン出演でちょっと惹かれてはいたけれども、4月26日公開のアベンジャーズ エンドゲームには観なくても支障はないはず。

という話を知人にしたら、「や、観といたほうがええで」と言われ、アベンジャーズ誘われたので素直に109シネマズへ行ってきた。結論から言うと、別に観なくてもアベンジャーズ観賞に支障なさそうだ。ネタバレサイトで十分。とはいえ観に来てよかったポイントをまとめておこう。

 

あらすじ

過去の記憶を失ったヒーロー、キャプテン・マーベル。彼女の記憶には、恐るべき戦いの引き金となる “秘密”が隠されていた。正体不明の敵に狙われた彼女が、最後につかむ“衝撃の真実”とは…?禁断の記憶をめぐるサスペンスフル・アクションが幕を開ける!

 

音楽がドンピシャ!

一番は音楽。デズリーの”You gotta be”流れた時は「おう、わかっとるやんけ」と脳内プロデューサーがログインし、エンドクレジットでHoleの”Celebrity Skin” のイントロ流れた瞬間は本編よりも目が覚めたね。ここで!最後にテンション上げてくるやつ!ずるい!!!まさか映画館の抜群音響環境でこの曲を聞けるとは。

他にもどこかで聞いたことあるような90~00年代チューンばかりだった。洋楽聞き始めたのがこのくらいの時期だったので懐かしい。ちなみにこの記事を書きながら聞いているのは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーAwesome Mix vol1&2。70~80年代のグルーヴィーな音楽と宇宙を舞台にしたハイテクSFのかけ合わせが最高にアツいアベンジャーズムービー。

 

主人公がチャーミング

主人公はキャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァース。

使命感のある真っ直ぐな性格をしたクリー人。アベンジャーズ最強とも噂されるパワーを持つ。

 親友の家へ行って忘れていた記憶とハラでの記憶に戸惑う場面は忘れられない。夕方の曇り空と草原が繊細なキャロルを映していて印象的である。そこで親友が「あんたは強い!」って包み込んでくれるわけよ。泣きそうになったわ。この親友もまた素敵な女性で、こんなにあたたかくて、飛行機の操縦が上手い。敵を狙撃したシーンは興奮して声が出たよね!多分劇場にいた他の人も「フゥ!」って言ってた。

 演じるのはブリ―・ラーソン

『ルーム』の主演女優で、『エイミーエイミーエイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』にも出演。前者はツタヤで借りて妹と観たが、クライマックスで二人して拍手喝采、ハラハラドキドキの映画だった。後者はネトフリ観賞。エイミー・シューマーを好きになったきっかけの映画で、エズラ・ミラーも出演。正直ブリ―・ラーソンがどんな女優だったか覚えていない。

スタイル抜群で、なんといっても声が可愛い。強そうな見た目で超えは日本人受けしそうなモテ声。決してぶりっこなわけではない。

 

忘れちゃいけない、Thank you, Stan

オープニングでいつもはアベンジャーズヒーローがでてくるのに、スタン・リーのショットばかり。忘れていた……スタン・リーはもうこの世にいないんだった。

開始から胸がぎゅっとした。

お馴染みのカメオ出演シーンはというと、いつもよりがっつり画面に映っていた!主人公は彼の読んでいた本を手で下げて彼に微笑む。何も言わずに微笑むのがこれまたニヒルでしびれる!彼女に惚れそう!毎回忘れた頃にスタン・リーがひょっこり出てくるのよね。彼の最後のカメオ出演は今までより長く感じたけれど、もう観れないと思うと非常に悲しい。こればかりは、劇場の大画面で観ることができてよかった。

 

以上、キャプテン・マーベル感想。これで今週末公開のアベンジャーズ エンドゲームは準備万端!劇場は満員だろうけど、楽しみ!