うつろい

まるで統一感のない日常のエトセトラ。へっぽこ人生。

2月の新潟旅

随分時が経ったが、旅行先は新潟だった。

jonnoby.hatenablog.com

 

昼頃に着き、美味しい海鮮丼から始まった。萬代橋を渡って本町でバスを降り、アーケードを進み、笹団子の実演販売を横目に賑わう店内へ。店内といっても複数お店が入っている「ショッピングセンター」で、食べる席は共用。元気な人、赤くなった顔の人がたくさんいた。昼から日本酒、それも新潟でって最高よ。「ちょっと待っててねー」て席に案内されるまできょろきょろする。今住んでいる東海地区には置いていないお酒の名札が暖簾みたいに店先に垂れてた。

お目当ては海鮮丼(1,800円)。お漬物とお味噌汁もついてる。もうね、全部美味しい。恋人が「あのちょっと炙ったやつが一番美味しかった」と。「それ、のどぐろだよ」と教えたら驚いていた。そこの雰囲気も、海鮮丼も、ついでに街も気に入ったらしく、老後は新潟ありとのこと。こちとら太陽を求めて南下してきたのに、まじか。

 

その後は、珍しく晴れていたので古町から万代経由で新潟駅まで歩いて帰ってきた。ホテルにチェックインしてからぽんしゅ館へ。500円でコイン5枚と交換できて、新潟の酒蔵を楽しめる。壁一面に選びきれないほどの唎酒マシーンがあり、お猪口を置いてボタンを押すと注がれる。前まで置いてなかった気がするが、タブレットで「あなたにぴったりの日本酒診断」みたいなのができた。こういうのあると確かに便利。私はお猪口5杯でふわふわで、恋人(酒豪)は追加でもう5コイン分課金して、お土産の日本酒を吟味していた。

 

夜はレコルタ カーブドッチ。行ったことはなかったが、あまり気を張らないけれど美味しくていつもよりちょっとお洒落でデートの定番みたいなイメージのビストロ。新潟市のはずれの方に系列のワイナリーがあって、すごく美味しかったので期待していた。お店に入るまでの細い通路からわくわくして、中は秘密基地みたい。コースにワインのペアリングつけて、もうね、すべてが美味しい。だいたいコース料理って1つ2つくらいパッとしないのありがちだけど、ぜんっっぶ美味しかった。あと器ね。自宅で使っているコスタノバのマグカップと同じシリーズのお皿が出てきたとき興奮した。しかもマグカップの色と同じように、水色と濃紺がそれぞれのお料理の器で出てきたときは運命的なものを感じた。安直だろうか。ワインのペアリングなんて初めてだったけど、ワインってちゃんと味の違いがあるんだな。ちょっと大人になった気分。ワインを飲むと二日酔いする体質だけど、不思議とならなかった。

この日は恋人の誕生日ということもあり、誕生日プレートなるものをサプライズで頼んでおいた。事前に予約の電話でデザートはどんなものか聞いていたものの、うまくイメージはできていなかったけれど、まあそんな変なものは出ないだろうと気にしなかった。いよいよデザートが運ばれてくる。恋人のプレートはチョコのテリーヌ的なのとフルーツと豪華な飾りつけで、「Happy Birthday Koibito」とあったのに対して、私は同じサイズのどデカいプレートにテリーヌ的なのといちご1つだけ。空間を持て余した現代アートのよう。メッセージがないのは分かるとしてこのデザートの仕打ちだけは許せん。が、職場と家族の話のネタになったからよし。お料理もお酒も雰囲気もよかったのでまた次も行くと思う。